ページ内を移動するためのリンクです。

若い女性のヤセは子どもに影響

日本は先進国の中で
低出生体重児の占める割合が突出している

「低出生体重児」とは2500g未満で生まれた赤ちゃんのこと。日本では全出生児のおよそ10人に1人が低出生体重児という状況です※1。これは先進国の中で突出して高い割合であり、この異常ともいえる状態が10年以上続いています※2
これまでの研究から、低出生体重の赤ちゃんは、将来、虚血性心疾患、2型糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム、脳梗塞、脂質異常症などの生活習慣病や精神発達異常などの発症リスクが高いことがわかっています。
こうした病気になるかどうかは生まれてからの生活習慣にも左右されますが、低出生体重児だと食べすぎや運動不足、過度のストレスなどの影響をより強く受けることがわかっています。

※1:厚生労働省「人口動態統計」より
※2:OECD.StatExtracts.
http://stats.oecd.org/index.aspx?DataSetCode=HEALTH_STAT (2015.11.13)


日本で低出生体重児が多い理由は
若い女性のヤセや妊婦の低栄養

低出生体重児になる要因として、母親の喫煙、飲酒、妊娠前のヤセ、妊娠中の体重増加不良などが報告されています。
日本で低出生体重児が多い背景には、若い女性のヤセすぎがあります。「キレイになりたい」「忙しい」「面倒」などの理由できちんと食事をとらない女性が増えており、ヤセに該当(BMI<18.5kg/m2)する男性の割合が4.4%なのに対し、女性は11.6%、20歳代女性に限れば20.7%にも上ります
ヤセている女性は妊娠前の食習慣が妊娠中も続く傾向があり、低栄養による体重増加不良にもなりやすくなります。また、ヤセている女性が妊娠後に体重を増やしても、赤ちゃんの体重はあまり増えません。
子どもが欲しいと思っている女性は、いまのうちからBMI18.5以上25未満の適正体重を維持することを心がけましょう。

※平成28年国民健康・栄養調査(厚生労働省)


摂取カロリーや栄養が足りないと逆効果!
ちゃんと食べて、健康で太りにくい体をつくろう

右の「Aさんのある日の食事」は、少しでも朝は寝ていたいので朝食は食べず、仕事が忙しいので昼食と夕食は簡単におなかが満たせる炭水化物。空腹を満たすため間食が多くなっています。
20歳代女性で身体活動量がふつうの場合、1日のエネルギー必要量の目安は1950kcal。Aさんは少し足りない程度ですが、摂取できている栄養素が糖質と脂質に偏っており、たんぱく質、ビタミン・ミネラル、食物繊維が不足しています。
一方、右の「Bさんのある日の食事」は、欠食がなく、野菜が多いため一見健康によさそうですが、炭水化物とたんぱく質が不足しており、摂取カロリーに関してはまったく足りていません。
Aさん、Bさんのような栄養素や摂取カロリーが不足している食事は、代謝を低下させます。そのため、ヤセるどころか逆に太りやすい体になってしまいます。


太りにくい食べ方のポイント

基本は、栄養バランスのよい食事をとること、欠食しないことです。そうすればおのずと1日の摂取カロリーが適正に近づき、間食が減ります。間食が多いと、1日の摂取カロリーは適正でも太りやすくなるため、1日200kcalまでにしましょう。

監修者プロフィール

岡田 邦夫 OKADA KUNIO

大阪成蹊大学教育学部教授、大阪ガス株式会社人事部健康開発センター 統括産業医。糖尿病などの生活習慣病、メンタルヘルス、スポーツ医学など幅広い専門分野をもち、長年にわたり健康指導や講演など多方面で活躍している。著書も多数出版。
ページトップへ