2025年08月06日
このたび冨田前理事長の退任に伴い、理事長に就任いたしました南 和気(みなみ かずき)です。
現在の日本の健康保険制度を取り巻く環境は、大変厳しい状況が続いております。団塊世代がすべて後期高齢者となる 2025 年を迎え、「少なくなる一方の現役世代で、増加する一方の高齢者を支えなければならない」状況がより厳しくなり、今後、現役世代1人当たりの「高齢者医療費を支える拠出金」負担や「介護保険料」負担は増加を続けていくことになります。当健康保険組合においても、保険給付費や高齢者医療制度への拠出金の負担が増大しており、2024年度決算は赤字(4.1億)となり財政状況は厳しくなっています。
こうした状況下で、持続可能な健康保険制度を維持するには、加入者の皆様が「健康」であることが何よりも重要です。また社員一人ひとりが仕事で力を発揮し充実した人生を過ごすためには、社員だけでなくその家族の健康が基盤であると考えております。当健保は、皆様に健康診断・人間ドック・がん検診、など様々な機会を提供することでその基盤を支え、さらに会社とのコラボヘルスを推進することで、社員の健康維持・増進のために努めてまいります。
皆様におかれましても、疾病が重症化しないように早期発見・早期治療を心がけ、日々健康管理することで、健康でいきいきした生活ができる健康寿命を延ばしていただければと願います。
今年の12月2日から現在のカード型健康保険証は廃止、医療機関受診時はマイナンバーカードと連携したマイナ保険証での受診が基本となります。マイナ保険証は、本人の同意に基づき、医師や薬剤師に薬剤情報・健診・診療の情報が共有されます。情報共有により重複投薬や禁忌薬剤投与のリスクが減少、重複検査を防ぎより適切な治療に繋げることができます。さらに医療費控除の確定申告が簡単にでき、限度額適用認定証や高齢受給者証の持参が不要です。ぜひマイナンバーカードの保有とマイナンバーカードへの保険証の連携をお願いします。
オムロン健康保険組合は、加入者の皆様の健康保持増進と健全な財政運営の維持に取り組んでまいります。引き続き皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ、就任のあいさつとさせていただきます。